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Q&A

積算基準の解説等

公共建築工事標準単価積算基準 [平成29年版]

質問1 〈基準(電気)〉:「公共建築工事標準単価積算基準(平成29年版)」
表E1-2-1 配線器具その他(ア)には、「タンブラスイッチ1P15A×3、パイロットランプPL×1」の電工の歩掛りがありません。どのように考えればよろしいでしょうか。
回答1 表E1-2-1 配線器具その他(ア)の下欄注記に、
(注)1.適用に掲げる組合せ以外の配線器具の組合せの場合は、器具について当該組合せの器具とし、電工の歩掛りは次による。
S = A + (B + C + …) × 0.5
S:組合せた配線器具の電工の歩掛り
A:組合せる配線器具の中で最大の電工の歩掛り
B、C、…:A以外の配線器具の電工の歩掛り
と記載されています。
表E1-2-1による電工の歩掛りは、「1P15A×1」が0.054(人)、「1P15A×1 PL×1」が0.081(人)であり、「PL×1」の電工の歩掛りをB(人)とすると、
S 1P15A PL
0.081 0.054 B × 0.5
となり、「PL×1」の電工の歩掛りBは、0.054(人)と算出されます。
したがって、ご質問の「1P×3 PL×1」の電工の歩掛りS(人)は、
1P15A 1P15A 1P15A PL
S 0.054 (0.054 0.054 0.054) × 0.5
0.135(人)と算出されます。
質問2 〈基準(電気)〉:「公共建築工事標準単価積算基準(平成29年版)」
表E1-2-20 雷保護設備の「導線」と「水平導体又はメッシュ導体」の違いは何でしょうか。
また、「水平導体又はメッシュ導体」は「銅より線」と「銅帯又はアルミ帯」とされていますが、「アルミより線」を使用する場合の歩掛りは、どのように考えればよろしいでしょうか。
回答2 「導線」は、受雷部から接地極に至る引下げ導線に適用し、「水平導体又はメッシュ導体」は、雷撃を受けるための受雷部に適用します。
「水平導体又はメッシュ導体」に「アルミより線」を使用する場合は、「銅より線」の歩掛りを適用します。
質問3 〈基準(機械)〉:公共建築工事積算基準(平成29年版)
〈基準等資料〉:公共建築工事積算基準等資料(平成29年版)
〈標準仕様書(機械)〉:公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)(平成28年版)
〈標準図(機械)〉:公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)(平成28年版)
公共建築工事積算基準(平成29年版)のP386の「4-3 市場単価 (1) ハ.長方形ダクトについて、NシールのほかにAシール+Bシールが必要となる場合はAシール+Bシール費を別途計上する。」とあります。このシールを必要とする場合とは、どのような場合でしょうか。また、シールの単価はどのように作成すればよいのでしょうか。
回答3
(1)
ご質問の「シールを必要とする場合」については、標準仕様書(機械)の第3編第2章第2節2.2.1一般事項「(f)厨房、浴室等の多湿箇所の排気ダクトは、標準図(施工45 シールの施工例(一)、施工46 シールの施工例(二))のNシール+Aシール+Bシールとし、特記により水抜管を設ける。」と規定されています。したがって、厨房や浴室等の多湿箇所の排気を行う際に、ダクト内の凝縮水等を外部に漏れないように縦方向のはぜ部分等にシール(Aシール及びBシール)を施す場合を言います。
標準図(機械)に示すアングルフランジ工法ダクトのシールの例を次に示します。
〔アングルフランジ工法ダクトのシールの施工例〕
(a)Nシールの部位の例
(ダクト接合部のダクト
折り返し四隅部のシール)
Nシールの部位の例
(b)Aシールの部位の例
(ダクト縦方向の
はぜ部のシール)
Aシールの部位の例
(c)Bシールの部位の例
(ダクト接続部のシール) Bシールの部位の例
(2)
アングル工法ダクト(低圧)の単価は、市場単価です。このダクトにシールを施す場合の単価は、基準等資料の附表M8の補正市場単価によります。この場合、Nシールは市場単価に含まれていますが、Aシール、Bシールが含まれていません。またインサートも含まれていないので注意が必要です。
次に計算例を示します。
〈計算例〉
アングルフランジ工法ダクト(低圧ダクト)に「AシールとBシール」及び「インサート取付け費を含む」を行う場合の補正市場単価の計算例を示します。
基準等資料の附表M8により、次の事項を確認し、補正市場単価を算出します。
1)
「**市場単価**」の「アングルフランジ工法ダクト 低圧ダクト(インサート取付け費別途、A+Bシール無し)」の単位記号「A」を確認します。
2)
「**補正市場単価**」の「アングルフランジ工法 ダクト低圧ダクト(インサート取付け費含む、A+Bシール無し)及び「同(インサート取付け費別途、A+Bシール共)」の補正係数を確認します。この場合、単位記号「A」であることも確認します。
3)
補正市場単価を計算します。計算は「アングルフランジ工法ダクトの市場単価」に「インサート取付け費を含む」と「Aシール+Bシール共」の補正係数を乗じて算出します。
次に、積算基準等資料の附表M8の抜粋及び補正市場単価作成例を示します。
① アングルフランジ工法ダクト(低圧ダクト)の摘要等を確認します。
**市場単価**
細 目 摘 要 単位 単位記号
アングルフランジ工法ダクト 低圧ダクト(インサート取付け費別途、A+Bシール無し) m2 A
② アングルフランジ工法ダクト(低圧ダクト)にインサート取付け(※1)、A+Bシールを
含む(※2)場合の摘要、補正係数等を確認します。
**補正市場単価**
細 目 摘 要 単位 単位
記号
補正
計数
※1 アングルフランジ工法ダクト 低圧ダクト(インサート取付け費含む、
A+Bシール無し)
m2 A 1.03
※2 アングルフランジ工法ダクト 低圧ダクト(インサート取付け費別途、
A+Bシール共)
m2 A 1.02
③ 補正市場単価作成例を次に示します。
アングルフランジ工法ダクト(低圧ダクト)の市場単価は、(一財)建設物価調査会、(一財)経済調査会の刊行物に掲載されている2017年10月(秋)東京単価の平均単価としました。
アングルフランジ工法
ダクト(低圧ダクト)
0.5㎜(<450)
インサート有
Aシール+Bシール有
1m2当たり 5,890円
名 称 摘要・規格 単位 所要量 単価 金額 備 考
アングルフランジ工法
ダクト(低圧ダクト)
0.5mm(<450)
インサート無
m2 5,605 0 5,605 0 ①市場単価 A
補正(インサート) 168 15 ②(①市場単価 A)×※1
 5,605.0×0.03
補正
(Aシール+Bシール)
112 10 ③(①市場単価 A)×※2
 5,605.0×0.02
5,885 25
上記計算式から5,885.25円が算出され、内訳書等に記載する補正市場単価(アングルフランジ工法ダクト(低圧ダクト)のインサート及びA+Bシールを含む)は、5,890円となります。
④ その他
標準歩掛りによる複合単価で作成する場合(アングルフランジ工法ダクト(高圧1ダクト、高圧2ダクト)、コーナーボルト工法ダクト(低圧ダクト)・スライドオン工法ダクト)は、ダクトの複合単価の2%増しとしています。